副業を始めたはいいが、税金のことが全然わからなくて怖い、という人は多いです。

私もそうでした。最初の月に3万円稼いだとき、「これ申告しないとまずい?」「でも確定申告ってどうやるの?」と検索しまくった記憶があります。

結論から言うと、ほとんどのサラリーマン副業者にとって確定申告は年1回、2月〜3月の作業だけです。難しくない。ただし知らないと損をするポイントがいくつかあるので、そこだけ整理します。

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1

20万円ルールを正確に理解する

収入ではなく所得(収入-経費)が20万円を超えたら申告が必要

💸
2

経費をしっかり落とす

AIツール代・PC代・通信費など副業に使ったコストはすべて経費になる

🏙️
3

住民税バレ対策を忘れない

確定申告時に普通徴収を選ぶだけで会社への通知を防げる

📱
4

freeeかマネーフォワードを使う

月次で入力しておけば確定申告書は自動作成。後まとめは地獄


まず「いくらから申告が必要か」を正確に理解する

よく聞く「20万円ルール」ですが、正確に言うと:

給与所得者(サラリーマン)の場合、副業の所得が年間20万円を超えたら確定申告が必要

「収入」ではなく「所得」です。収入から経費を引いた額が20万円を超えるかどうか、というのが判断基準です。

たとえば月2万円の副業収入があって、ツール代に月3,000円かかっているなら:

  • 年収入:24万円
  • 年経費:3.6万円
  • 年所得:20.4万円→申告が必要

月1.5万円の副業で経費が月5,000円なら:

  • 年収入:18万円
  • 年経費:6万円
  • 年所得:12万円→申告不要

ギリギリのラインにいる方は、経費をどこまで落とせるかで申告義務が変わるので、次のセクションが重要です。


AI副業で経費にできるもの一覧

ここが知らないと損をする部分です。

経費の種類具体例注意点
AIツール代ChatGPT Plus、Claude Pro副業に使った分のみ
PC・スマホ代副業に使う割合分按分が必要(たとえば副業7割なら7割)
書籍・学習費AI副業関連の書籍、Udemyコース業務に直結するもの
通信費インターネット代の副業使用割合分按分が必要
クラウドサービスNotion、Canva Pro、Make副業に使った分
作業スペース代コワーキング利用費領収書保管必須

**按分(あんぶん)**というのは「全体の何割が副業用か」を計算して経費にする考え方です。自宅のPCを副業にも仕事にも使っているなら、「副業に使っている時間の割合」分だけ経費として計上できます。

正直なところ、ChatGPT PlusやClaude Proの月額(各約3,000円)を経費にするだけで年3.6万〜7.2万円の経費になります。ここを意識するだけで節税効果が変わります。


住民税でバレる問題を理解する

「20万円以下だから確定申告しなくていい」とほっとしている人に知ってほしいことがあります。

確定申告が不要でも、住民税の申告は別の話です。

住民税は市区町村に対する申告で、会社経由で天引きされている住民税に副業分が加算されます。この加算額が会社の経理部門に伝わることで、「なぜかいつもより住民税が多い」と気づかれるケースがあります。

対策はシンプルです。確定申告をする際に、住民税の徴収方法を**「自分で納付(普通徴収)」**に選択すること。これにより副業分の住民税は自分に直接請求が来るので、会社には伝わりません。

確定申告書の「住民税に関する事項」の欄に記入箇所があります。忘れずに選択してください。


確定申告の実際の流れ

難しく考える必要はありません。今はマイナポータルとe-Taxを使えばほぼ自動で完了します。

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確定申告の流れ(副業サラリーマン版)

月次で記録freee/MFに収入・経費を毎月入力申告書を作成2〜3月にe-Taxで自動作成雑所得を入力副業収入から経費を引いた「所得」を記入住民税の設定「自分で納付」を必ず選択送信完了スマホだけで全工程が完結
  1. freeeかマネーフォワードに副業収入・経費を月次で入力しておく(これが一番重要。後からまとめてやると地獄)
  2. 2月〜3月に確定申告の時期が来たら、e-Taxで申告書を作成
  3. 副業収入は「雑所得」として申告(原則)
  4. 経費を差し引いた「所得」を入力
  5. 住民税の欄で「自分で納付」を選択
  6. 送信して完了

freeeやマネーフォワードを使えば確定申告書の作成まで自動化できます。月額数百円から使えて、副業収入が出始めたら即導入をおすすめします。


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まとめ

確定申告の流れ(まとめ)

freeeかマネーフォワードで月次管理 → e-Taxで申告書作成 → 住民税を普通徴収に設定 → 送信で完了。スマホだけでできます。

副業収入が増えてきたら考えること

月収10万円を超えてくると、個人事業主として開業届を出すかどうかを検討する段階です。

開業届を出すメリット:

  • 青色申告で最大65万円の控除が使える
  • 赤字を3年間繰り越せる
  • 経費の範囲が広がる

デメリット:

  • 帳簿をつける必要がある(とはいえソフトがあれば問題ない)

月10万円未満の段階では、開業届なしで確定申告だけしておけば十分です。


よくある質問

副業収入がPayPayや銀行振込で来た場合、税務署にバレますか?

「バレる・バレない」という発想より「正しく申告する」が正解です。税務署は支払い調書や銀行情報の照合を行っており、高額になるほど把握されます。脱税のリスクは金銭的・社会的に大きすぎます。

クラウドワークスやランサーズの収入はどう申告すればいいですか?

プラットフォームからの入金は「雑所得」として申告します。各サービスの支払い履歴をダウンロードして保管しておくと申告時に楽です。

20万円以下でも住民税の申告は必要ですか?

必要な場合があります。会社に副業を知られたくない場合は、市区町村の住民税申告書を提出し「普通徴収」を選択することを検討してください。


AI副業を本格的に続けるなら、最初から帳簿をつける習慣をつけておくのが最善です。後から1年分まとめてやるのは思った以上に面倒です。

どのAIツールを副業に使うかはAI副業おすすめツール比較で整理しています。経費として落とせるツール選びの参考にしてください。